レポート

今日は秩父・華厳の滝での「ヒーリングナイト」。秩父は「秩父の夜祭り」でも有名ですが、今回は当地で今年から始まった華厳の滝のライトアップのイベントに私たちの鎮守の森プロジェクトが連携させていただいたもので、小水力発電によるLED照明も実施し、「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」の一環としての意味ももちました。ライトアップのイベントを企画されたのは秩父の日野澤大神社宮司の新井さんで、新井さんは本研究所のメンバーでもあります。加えて今回の企画全体にわたって鎮守の森コミュニティ推進協議会の宮下佳廣さんが中心的な推進力となりました。 また秩父は東京都荒川区と荒川の上流・下流域というかたちで実はつながっていますが、今回の小水力発電実験では荒川区にある東京都立産業技術高専の先生・生徒さんたちにも協力をいただいており、山間部と都会を結ぶ交流企画という面ももっています。 そしてもう一つ今日大いに感慨深かったのは、千葉大の卒業生で卒業後はシンガーソングライターとして活躍している松尾貴臣さんにイベントの中でライブ演奏をしてもらったことです。松尾さんは「西千葉のアイドル」「歌う平成の坂本龍馬」とも呼ばれ、シンガーソングライターになってからは全国の病院・福祉施設などで2000回以上のライブを行っています。今回秩父に松尾さんに来てもらったのは、彼の先輩の実家が千葉県鴨川にある神社で、その式年を祝して「むすひ」という楽曲を彼が最近つくり、それが今日のイベントにもふさわしい曲であるという理由からでした(松尾さんのホームページは以下参照。http://www.omitaka.com/)。 小雨が降る中でしたが他の曲も含めてすばらしい演奏で、鎮守の森のプロジェクトと松尾さんが結びついたことに感無量の思いがありました。併せて行われた地元の若い世代による「神楽の夕べ」の演奏も非常に印象的で、一時は風前の灯だったこうした伝統行事が最近また盛り返しているそうで、ローカルなものの再生に向けた日本社会の新しい風がここでも吹き始めていると感じました(ちなみに松尾貴臣さんの曲はYouTubeにもアップされているので御視聴いただければ幸いです

(広井記)

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